サンダル履いて、自由な暮らし

サンダル履いて、自由な暮らし

気軽で、自由で、平和で、世界をちょっと斜めから眺めているような履き物。 それが、サンダルだ。 街でもキャンプでも、夏でも冬でも、サンダルは必需品なのだ。

 地球上でいちばん好きなものはなにか、と考えたら、ぼくの場合はサンダルかもしれない。  サンダルの快適さ、気軽さ、自由さ、便利さなどなどを思い浮かべると、「これに並ぶものはない」と自信をもっていいきれる。それに、世界をち […]

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Come Rain or Come Shine

Come Rain or Come Shine

旅の途上は、「春雨じゃ、濡れていこう」ですまされない。 が、ゴアテックスをはじめとする防水透湿素材のおかげで、現代のバックパッカーは幸せな人種となった。 「降っても、晴れても」出かけようじゃないか!

 テントの中で雨のしとしと音を聴いていると、まるで素敵なソファの上にいるような気分になってくる。何時間でも、ごろごろとまどろんでいられるのだ。  静かな雨に音には、トランキライザーが含まれているのかもしれない。  だから […]

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優雅な食事のためには、シンプルなコッヘルを

優雅な食事のためには、シンプルなコッヘルを

料理があまり得意じゃないぼくは、調理器具を多く持たない。 シンプルがいちばん、と思っている。 バックパッキングでの山旅を考えるなら、簡素で美しいコッヘルがほしい。

 もうずいぶん前のこと、コッヘル(鍋)を忘れた2泊3日旅があった。  大慌てで、旅先の食料品屋でふたつの缶詰を買った。たしか、チリビーンズとフルーツの缶詰だったと思う。  もちろん、それらは初日の食料となったが、その空き […]

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小さなナイフをひとつ持ち歩こう

小さなナイフをひとつ持ち歩こう

いまの時代、ナイフを使う場面がない。 都会での話ではない。野外でも、圧倒的に少なくなったのだ。 だからといって必要ない、というわけではないのだ。

 アウトドアズマンの必需品といったら、昔は大きなナイフだった。  ナイフこそが、冒険旅の象徴だったのだ。  でも、それは昔の話だ。  いまの時代、ナイフは男らしさの象徴ではない。でっかいボウイナイフを腰につけて歩くなんて […]

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春は、仕事をしている暇がない!

春は、仕事をしている暇がない!

この季節は、遊びの予定がぎっしりだ。 さまざまなフィールドが「遊びに来ないか?」と、ぼくを誘う。 日本列島が南北に長くてよかった。 地球がでこぼこで、ほんとうによかった。

日本という国は山河が豊富な上に、南北に長い列島でほんとうによかった。 と、春になるといつもぼくは思うのだ。 この季節は忙しい。仕事なんてやっている場合じゃない。 春の風に包まれた川へ出向けば、新緑のなか、カヌーによる川下 […]

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風景に溶けこんだ「家」で眠りたい

風景に溶けこんだ「家」で眠りたい

その日かぎりの「わが家」なんだから、テントまわりはとことんこだわろう。 「風景との調和」、「自然との融合」。 それらをテーマに、キャンプサイトを演出してみたい。

 キャンプには、大きくふたつのスタイルがある。  ひとつは、「もっともっと先へ進みたいから、キャンプ泊を繰りかえしながら荒野を旅する。ここより先へ進むためにテント泊をする」というスタイルだ。  もうひとつは、「自然を楽し […]

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「違いのわからない男」が、荒野でコーヒーを飲むほんとうの理由

「違いのわからない男」が、荒野でコーヒーを飲むほんとうの理由

さまざまな場所でコーヒーを飲んできた。 コーヒーがうまい飲み物であることは、いまさらいうまでのないことだけだけど、ときには飲み物以上の存在感をみせてくれることがある。 旅の途上、ぼくは何度もコーヒーに救われたのだ。

 コーヒーを淹れるのは、ある種、伝統的な儀式のようなものだ。  袋に入っている豆を覗きこむ。豆の色が脳の味覚を刺激する。かすかな匂いが漂ってくる。  適量をとりだし、こりこりと挽く。ふたたび、匂いが鼻をくすぐる。豆を眺め […]

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賢者は旅をする。愚か者は語る

賢者は旅をする。愚か者は語る

昨夏、北アルプス縦走旅をした。 久しぶりの長旅に、「旅が日常となるような日々」を自分は欲しているんだ、とつくづく思い知った。 人は、ときにはひとりで長い旅へ出かけるほうがいいのかもしれない。

それにしても、どうして冒険家と呼ばれる人たちは、あんなに心臓がばくばくするようなことに夢中になるのだろう。命の危険をかえりみず、きびしい岩肌にへばりついたり、困難が待ち受ける高い山を登ったり。 『アドレナリン中毒』といっ […]

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大きなダッフルバッグが導いてくれる旅

大きなダッフルバッグが導いてくれる旅

旅へ出るなら、大きなダッフルバッグがいい。 じょうぶだけれど、よれよれのやつ。 汚れたダッフルバッグは、素敵な「オン・ザ・ロード」へと、きみを誘ってくれるはずだ。

ホイール(車輪)のついたごろごろと引っぱっていく大きなバッグは、便利だ。ある時期、ぼくもよく使っていた。 が、なぜか好きになれなかった。あるときから、使うのをやめてしまったのだ。 あれが似合うのは、キャビンアテンダントだ […]

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画材道具と旅をすれば

画材道具と旅をすれば

旅の風景には、物語がひそんでいる。 旅の途上で絵を描くというのは、そんな物語をひとつずつ紡ぎだすことかもしれない。

 ある日あるとき、古い友人である伊東孝志画伯と旅へ出た。  伊東画伯さんは、南の島より流れ着いたココナツのような体型と風貌で、水彩の落書きを糧として日々をさまよっている人だ。ひとりでふらりと旅へ出るのが好きで、シンプルな […]

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