カテゴリー:外遊び道具考

風景に溶けこんだ「家」で眠りたい

風景に溶けこんだ「家」で眠りたい

その日かぎりの「わが家」なんだから、テントまわりはとことんこだわろう。 「風景との調和」、「自然との融合」。 それらをテーマに、キャンプサイトを演出してみたい。

 キャンプには、大きくふたつのスタイルがある。  ひとつは、「もっともっと先へ進みたいから、キャンプ泊を繰りかえしながら荒野を旅する。ここより先へ進むためにテント泊をする」というスタイルだ。  もうひとつは、「自然を楽し […]

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「違いのわからない男」が、荒野でコーヒーを飲むほんとうの理由

「違いのわからない男」が、荒野でコーヒーを飲むほんとうの理由

さまざまな場所でコーヒーを飲んできた。 コーヒーがうまい飲み物であることは、いまさらいうまでのないことだけだけど、ときには飲み物以上の存在感をみせてくれることがある。 旅の途上、ぼくは何度もコーヒーに救われたのだ。

 コーヒーを淹れるのは、ある種、伝統的な儀式のようなものだ。  袋に入っている豆を覗きこむ。豆の色が脳の味覚を刺激する。かすかな匂いが漂ってくる。  適量をとりだし、こりこりと挽く。ふたたび、匂いが鼻をくすぐる。豆を眺め […]

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賢者は旅をする。愚か者は語る

賢者は旅をする。愚か者は語る

昨夏、北アルプス縦走旅をした。 久しぶりの長旅に、「旅が日常となるような日々」を自分は欲しているんだ、とつくづく思い知った。 人は、ときにはひとりで長い旅へ出かけるほうがいいのかもしれない。

それにしても、どうして冒険家と呼ばれる人たちは、あんなに心臓がばくばくするようなことに夢中になるのだろう。命の危険をかえりみず、きびしい岩肌にへばりついたり、困難が待ち受ける高い山を登ったり。 『アドレナリン中毒』といっ […]

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大きなダッフルバッグが導いてくれる旅

大きなダッフルバッグが導いてくれる旅

旅へ出るなら、大きなダッフルバッグがいい。 じょうぶだけれど、よれよれのやつ。 汚れたダッフルバッグは、素敵な「オン・ザ・ロード」へと、きみを誘ってくれるはずだ。

ホイール(車輪)のついたごろごろと引っぱっていく大きなバッグは、便利だ。ある時期、ぼくもよく使っていた。 が、なぜか好きになれなかった。あるときから、使うのをやめてしまったのだ。 あれが似合うのは、キャビンアテンダントだ […]

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画材道具と旅をすれば

画材道具と旅をすれば

旅の風景には、物語がひそんでいる。 旅の途上で絵を描くというのは、そんな物語をひとつずつ紡ぎだすことかもしれない。

 ある日あるとき、古い友人である伊東孝志画伯と旅へ出た。  伊東画伯さんは、南の島より流れ着いたココナツのような体型と風貌で、水彩の落書きを糧として日々をさまよっている人だ。ひとりでふらりと旅へ出るのが好きで、シンプルな […]

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四季をとおして、ウールに夢中!

四季をとおして、ウールに夢中!

オールシーズン手放せいないアイテム、それがメリノウールのアンダーウェアだ。 真夏の北アルプス縦走から、真冬のバックカントリー・テレマークスキー旅まで。 ウールのウェアは、旅をアンプラグドにしてくれる。

「アンダーウェアは、ウールがいちばん」てなことをさぞ知ったふりをして話をしたら、昔の人に笑われる。 当たり前だったのだ。 1960年代や70年代には、「山へ行くならウールを着ろ」と、ごくふつうにいわれたものだった。 「下 […]

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スノーシューを履いて、道を踏みはずそう

スノーシューを履いて、道を踏みはずそう

冬の森には、楽しみが詰まっている。 雪のフィールドのその一歩奥へと踏みこんでみよう。 雪に覆われた森を歩きながら、冬の森羅万象をのぞき見るのだ。

雪が積もっているから行けるフィールドがある。 雪が積もっているから見られる景色がある。 夏は、人の背丈よりも高いブッシュだらけの藪山も、あるいは下草が密集していてとても歩きたいと思えないような場所も、一面が雪に覆われてし […]

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サンドのめし

サンドのめし

ホットサンドメーカーは、旅の道具だ。 旅の途上で、転がる石のようなホットサンドが作れればいいな、といつも思っている。

今日の朝ご飯は、ホットサンドメーカーで作ったどかんとトマトが入ったオムレツと、オーブントースターで軽く焼いたフランスパンだった。 オムレツといったって、ホットサンドメーカーでありあわせの野菜や肉を炒め、そこに玉子を落とし […]

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ガソリン・ストーブは、荒野の友となる

ガソリン・ストーブは、荒野の友となる

ガソリン・ストーブは、けっして無機質な道具ではない。 シンプルな構造をもつこの道具は、ともすれば人間的な側面をもつ。 ここでは、三種のガソリン・ストーブを紹介しよう。

残念ながら、日本では焚き火ができる場所は少ない。 禁止されている、という意味ではない。 あくまでも、「ここで焚き火をしてもいいかどうか?」という自己判断での話である。 「焚き火にまさる火はない」ことは知ってはいるが、コン […]

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マイ・フェイバリット・カンティーン(水筒)!

マイ・フェイバリット・カンティーン(水筒)!

山を歩くなら、水筒を持っていこう。それも、とびっきり素敵なやつを! お気に入りの水筒を持つと、いいことずくめの一日がはじまるのだ。

日本の山には、おいしい水がいっぱい湧き出ている。 これは、日本が世界に誇れることのひとつである。 そのまま飲める柔らかい水が、各地の山に流れているのだ。 こんなに幸せな国は、それほど多くはない。 それに、ぼくらはふだん気 […]

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