ソレルが出番を待っている

ソレルが出番を待っている

暖冬の日本である。 が、僕の部屋にはすぐにでも雪国へ出たがっている道具がいっぱいある。 ソレルのカリブーもそのひとつだ。

 日本語イディオムに、「足もとを見る」という言葉ある。 「弱みにつけこむ」といったような意味だ。  野暮を承知でもうちょっと書くと、「街道筋や宿場などで、駕籠かきや馬方が旅人の足もとを見て疲れ具合を見抜き、疲れた客の弱み […]

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ギターは、旅の精神安定剤

ギターは、旅の精神安定剤

あるときから、楽器を持ち歩くようになった。 旅の装備選択は、出発前の楽しみでもあり苦しみでもある。 装備に少し気を抜くほうが愉快かも、と思うことがある。そんな気の抜けた部分が、精神安定剤になったりするのだから。

 1991年のこと。  アコースティック・ギター界では圧倒的に有名なメーカーであるアメリカのマーティン社が、『バックパッカー』と名づけたギターを発表した。  この常識を破ったスタイルをもつ小さなギターは、発売当初から旅す […]

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帆布バッグの効能!

帆布バッグの効能!

またまた自然素材の話だ。 街で過ごすとき、僕は身の回りのものをなるべく自然素材でかためている。 それには、こんな理由があるからだ。

 帆布が好きだ。  ざっくりと織り込まれたコットン製品を持ち歩いていると、心が無農薬野菜のように元気になってくる。帆布をそんなふうに感じるのは、僕だけだろうか。  師も走る12月である。  が、僕はといえば、ゆったりサイ […]

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年中「ダウン」の世話になっている

年中「ダウン」の世話になっている

自然素材が好きだ。 ウールやダウンに温もり以上の暖かさを感じるのは、僕だけだろうか。 これからの季節、自然素材にくるまれて冬眠していたい。

「ダウンウェア」を初めて知ったのは、1970年代の初めだった。  そのとき僕は厚顔(「紅顔」と書きたいところだけど、ちょっと無理があるよな)の高校生で、神戸の三宮から元町の高架下を歩いているときに、なにやら救命胴衣のよう […]

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世界一のホットサンドコンテスト

世界一のホットサンドコンテスト

今年も、ホットサンド世界一を決めるコンテストを開催することができた。 10月の『ムササビの夜』でのこと。 キャンプ場「ワイルドフィールズおじか」で、熱い熱いホットサンドコンテストが開かれたのだ。

地球上のどこを探しても、ホットサンドコンテストなどという酔狂なことをやっているところはないだろう(たぶん)。 というわけで、イベント『ムササビの夜』でおこなわれる恒例のホットサンドコンテストは、ホットサンド世界一を決める […]

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『ムササビの夜』でのムササビウイング

『ムササビの夜』でのムササビウイング

秋の恒例イベント『ムササビの夜』を今年も「ワイルドフィールズおじか」で開催できた。 またまた多くの人が集まってくれたのだ。 ムササビウイングを作ってよかったな、と思えるひととき。 みんな、ありがとう。

古い話になってしまうけど、アラスカのキーナイ半島のトレイルをひとり歩いていたときのこと(もう、25年ほど前のことだ)。 とあるキャンプ指定地に到着してテントを張り、テントからはなれた場所に小さな焚き火を熾し、簡単な食事を […]

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秋の外遊びは干し肉で、天高く……

秋の外遊びは干し肉で、天高く……

干し肉へのあこがれが忘れられず、うっかり手を出してしまった。 とはいっても、本格的料理は性格的にぜったい無理なわたくし。 というわけで、手抜き干し肉パーティとなったのだ。

 子どものころ(「消費税」や「インターネット」という言葉さえなかった昭和のゆったりとした時代のことだ)、西部劇を見て「干し肉」という食べ物があることを知った。見たこともないし、もちろん味の想像もつかなかった。  映画の中 […]

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旅の途上で『村上春樹』

旅の途上で『村上春樹』

秋の夜長に、「長い旅へ持ち歩く本は?」と、考えてみた。 が、ここに紹介しているのは「昼下がりの縁側でビールを飲みながら読む本」となってしまった。

 20代前半のある日、僕は村上春樹の『風の歌を聴け』という小説と出合った。  当時、僕が読んでいたのはほとんどがアメリカかイギリス作家の小説だった。 「アメリカ文学が好きなら、これ、おもしろいよ」と、友人にすすめられたの […]

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Paddle Your Own Canoe

Paddle Your Own Canoe

思い起こせば、僕はシーカヤッカーを名乗っていたころがあった。 カヌーイストを気取っていたこともあった。 こう見えても、パドルを手にいろんなところを旅してきたのだ。

 道具というのは不思議なもので、それを使う人間は僕ひとりなのに、知らぬ間に増殖していく。  たとえば、わが部屋の片すみには、パドルが何本も立てかけられているのだ。シングルパドルも、ダブルパドルも。  海外はもちろん、日本 […]

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「火遊び」道具!

「火遊び」道具!

この季節になると、各メーカーから来年の新商品がいろいろと発表される。 10年前の新製品も知らない僕が、たまに展示会へいくと、頭の中は「驚き」マークでいっぱいになる。 今回は、そんな展示会で見かけた気になるグッズを!

 名人の「焚き火」は、ときとして芸術作品である。  薪の置き位置が絶妙で、空気の流れに無理がない。炎が美しいのだ。  酸素量の調節が見事だから、炎が美しいばかりか、むやみに大きくならない。そして、一本の薪が長持ちする。 […]

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