暖衣飽食の日々から逃れて

暖衣飽食の日々から逃れて

いくら歩いても、人は煩悩を捨てることができない。 北アルプス縦走ひとり旅は、またまたそんなことを教えてくれたのだった。

「ゆっくり歩めば、遠くまで」とうたいながら、目の前にどこまでも続く長い長い道をひとりで歩いている。 「なにも考えるな」とつぶやいても、頭の中をいろんな思いが交錯する。都会でのいろんなことを忘れたいがために、ここまでやって […]

続きを読む »

夏の北アルプスには、なにがある?

夏の北アルプスには、なにがある?

今日まで、装備選びで頭を悩ませた日々だった。 「なにを持っていくかではなく、なにを持っていかないか」 ようやくパッキングが終わったいま、出かけるときがやってきたのだ。

暑い夏がやってきた。 太平洋高気圧は今年も、目いっぱい自己主張をしている。 「みんなも、もっとわがままに生きろよ!」というかのように。 それに呼応して、早朝から蝉が鳴く。 日本の夏だ。 ちょっとばかりがまんができなくなっ […]

続きを読む »

SUP事始め、てんやわんや

SUP事始め、てんやわんや

この歳になって、またまた新しい遊びを知ってしまった。 SUP(スタンド・アップ・パドル)である。 海へ川へ湖へ。忙しい夏になりそうだ。

猛暑の東京。 三人の男は、それぞれの道具を担いで多摩川の河原へとやってきた。 山田まこと(カメラマン=このページの写真を撮ってくれた)は、フォールディングカヤック(懐かしのファルフォークだ)。 茨木かずき(シェルブルー) […]

続きを読む »

ぼくが山でアロハを着るほんとうの理由

ぼくが山でアロハを着るほんとうの理由

ちょっとばかりしんどい山旅では、ウェアや道具選択はどうしても機能優先となる。 それでも、小さな抵抗を試みる。 旅を、より豊かなものとするために!

 山でも町でも、海でも川でも、「好きなものを着ればいい」とぼくはつねづね思っている。  自分がいちばん好きなウェアに身を包んで遊べばいい、と。  アウトドア・ウェアは、化学繊維が全盛だ。  なんたって機能的である。汗をか […]

続きを読む »

梅雨が明けたら「ハンモックの夏」

梅雨が明けたら「ハンモックの夏」

高温多湿の日本の夏は、ハンモックだ。 ハンモックに慣れると、もうベッドでは熟睡できない。 ブラジリアンな体質になっていくのである。

 15年ほど前のこと、ブラジルを旅したことがある(いま調べてみたら、2002年のことだった)。  3週間ほどのブラジル旅は刺激的なことばかりで、毎日「そんなんありか!?」と、あきれたり、びっくりしたり。そのひとつずつをこ […]

続きを読む »

「ムササビの夜」でやりたいこと、やれること

「ムササビの夜」でやりたいこと、やれること

「ムササビの夜」でなにをやればいいか。なにができるか。そんなことばかりを考えているここ3年。さらに強化したイベントをつぎもやりたい!

このイベントをはじめるにあたって、『この星に暮らすぼくたちは、いまなにができるのか?』と、大義を掲げてみた。 すごく大げさだけど。 でも、それほど意気込まず。 (この気持ちは、一回目以来かわっていない) イベントの内容を […]

続きを読む »

「ムササビの夜」というイベント

「ムササビの夜」というイベント

「Cool but Natural!(かっこよく、かつ自分らしく)」な時間を共有したい、という思いからはじまったイベント「ムササビの夜」。 5月には、関西初上陸。 滋賀県マキノ高原で開催することができた。

ムササビウイングというタープがある(なんか、いまさらだけど)。 20数年前の偶成から生まれた小さなタープだ。 そいつがワイルドワンとのコラボレーションで復刻されたのは、2012年。 その1年前(2011年)のある日。ワイ […]

続きを読む »

『オン・ザ・ロード』という生き方

『オン・ザ・ロード』という生き方

「ヒッピー・オア・ナード?(ヒッピーかオタクか?)」と聞かれたなら、 ぼくはいまだに、自信をもって「ヒッピー」と答えたいのだ。

 ぼくがまだまだ若かったころ、何度読んでも理解できない本があった。正確には、何度も読むのを途中で挫折した本、ということである(読みとおすことができなかった)。  そうした本は、一冊ではない。何冊もあった。 「これ、おもし […]

続きを読む »

「椅子に座る」ということ

「椅子に座る」ということ

「不便を愉しむ」ために、ぼくは外遊びへ出かけていく。 が、いつの間にやら、野外でも快適を求めてしまう愚かな自分がいる。 もちろんキャンプ用チェアにはなんの責任もないんだけど。

 野外では、地面に「じかに」座るのが好きだ。  大地に直接、いやもっと大げさにいえば地球の上にそのまま座りたいのだ。いつもそうしたい、とぼくは思っている。  と、書き出してみたものの、ここで大いに困ってしまった。  今日 […]

続きを読む »

法螺吹き男爵の「釣れ釣れ草~芦ノ湖篇」

法螺吹き男爵の「釣れ釣れ草~芦ノ湖篇」

釣りは、釣った魚を自慢するためにおこなうものではない。 釣竿を媒介に自然と対話するのだ。 「Study to be Quiet.」という生き方を知るのだ。

早朝の空気に背筋が伸びる。芦ノ湖の水は手が切れてしまったんじゃないか、というほど冷たい。 4月になったとはいえ、湖畔の春は遠い。なんたって、今朝のキャンプサイトではなにもかもが凍っていたのだから。 湖へ踏み込むと、ウェー […]

続きを読む »