地球上のどこを探しても、ホットサンドコンテストなどという酔狂なことをやっているところはないだろう(たぶん)。
というわけで、イベント『ムササビの夜』でおこなわれる恒例のホットサンドコンテストは、ホットサンド世界一を決める大会なのだ!
と、僕は勝手に決めている。
過去のコンテストすべてに参加してくれた人もいる(関西も関東も)。そして、僕自身がいちばん楽しみにしているイベントコンテンツでもある。
が残念なことに、参加者が増えることで、どんなにでっかい胃袋をもってしても食べきれないという状態になってしまった。そこで、ほんとうに心苦しかったけど、今回は参加を12組に限定した。
エントリー用紙に、ホットサンド名とその特徴を書いてもらい、それを審査員が見て選択。審査員がエントリーシートを前に、「これ食べてみたい」とか、「これなら私にも作れそう」とか、「キャンプの朝に似合いそう」と話し合って12組にしぼったのだ。
審査員は、ワイルドワンの料理番長・藤本百子と、シンガーソングライターのMa-Ya、そして僕(堀田貴之)の3人。
(多くの人がエントリーしてくれたんだけど、今回はこの方法で12組を選ばせてもらいました。すいません)
コンテストは、参加者それぞれが自分たちで焼いてメイン会場へ持ってくる、というスタイル。その自慢のサンドを6等分か8等分にして、審査員や集まっているホットサンド好きが食べてはいろんな感想を出し合う、という感じだ。
自由な発想から生まれ出てくる数々のホットサンドを超えた料理は、集まったみんなを笑顔にしてくれる。
コンテスト中は笑いの絶えない時間が流れていくのだった。
試食後は、審査員ミーティング。
個性的なホットサンドを食べてすぐ、味のことを忘れないうちに話し合う。そのいくつかを、ここに再現すると……。
・ちかさんの「焼肉サンド」
「調理法が凝っている。中身も秀逸」、「ボリュームがあって部活帰りの高校生に」、「肉食女子にも」
・baku(バク)さんの「自家製ラー油と鶏ももグリルのホットサンド」
「完全にお酒のつまみだぁ、これ」、「キャンプで仲間のひとりが作ってくれたらぐっとくる味」、「この自家製ラー油、分けて欲しい!」
・ゆうさんの「腹持ちサンド(餅入り)」
「餅というから和風を想像したけど、なんと洋風」、「トマトの酸味がさわやか」、「子ども受けナンバーワン」
・まりさん「自家製おいしいスモークホットサンド(ピクルス添え)」
「ひとつひとつの具材がとてもていねいに作られている」、「ピクルスもおいしい」、「愛を感じるなぁ」
などなど。
本選進出の12組には、それぞれ協賛各社からの豪華賞品が(エントリー用紙を提出してくれた人たちには、参加賞を)。
そして12組の中から、1位、2位、3位を選出。
ここに、審査員の言葉とともに紹介しよう。
◆1位は、長倉由衣さんの「沼津のサバディンとキャロットラぺのカレーサンド」。
オイルサバディン(スモークしたサバの油漬け)をカレー粉で炒め、キャロットラペをくるみ入りのパンにはさむ。
「具材のすべてが融合したり、別々に主張したり」、「食べていて楽しかった」、「どこかの海辺で昔から愛されていそうな味に、みんなうっとり」。
◆2位は、かじゅまむさんの「ザーサイ&レンコン、磯の香り」。
ごま油が香るザーサイに、海苔とシソ。
「こだわっていないようで、実はこだわりのサンド」、「各食材のバランスがすばらしい。レンコンの歯触りがグッド」、「白いごはんにも似合いそう」。
◆3位は、boboさんの「なすとあたしのおぼろげなおもひで」。
油で焼いたナスと桃屋の鳥そぼろの組み合わせ。
「未知のサンド」、「いろんなサンドに応用できそう」、「シナモンシュガーも似合いそう」。
いやはや、こうして思い出しながらこのブログを書いていたら、またまた食べたくなってきた。
つぎの世界一を決めるホットサンドコンテストは、来春に関西で開催予定の『ムササビの夜』にて!
笑顔が生まれるレシピ、待ってます。
みんな、ありがとう!