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アメリカの詩人アレン・ギンズバーグが、「ソローヘ帰ろう」といったのは、1960年代のなかば、ベトナム戦争まっただなかだったと思う。ギンズバーグがいうところのソローとは、19世紀後半に『森の生活』を書いたヘンリー・デビッド […]
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季節は夏。暑い盛りだ。 とはいえ、白山の標高は2,702m。 今回は、まずはウェアのことからはじめよう。 「山でアロハはないだろっ!」という声も聞こえてきそうだけど、ぼくの山歩きのスタイルはアロハシャツなのだ。あし […]
突然、「山行こ! 山行こ! いっしょに山行こ!」 てなメールが、広島の古い友人からさまよいこんできた。 「○月○日の夕方。白峰温泉、御前山荘で待ってます」 だとさ。 急なことではあるが、美人の誘いを断るわけにはい […]
自然素材の道具。これらはけっして過去の道具ではない。 たとえば、フライフィッシング用のバンブーロッド。 簡単にいってしまえば、竹竿だ。が、この簡素で優雅な竹竿を手に渓流へ立つと、風景が違って見えてくる。というか、カ […]
地球上でいちばん好きなものはなにか、と考えたら、ぼくの場合はサンダルかもしれない。 サンダルの快適さ、気軽さ、自由さ、便利さなどなどを思い浮かべると、「これに並ぶものはない」と自信をもっていいきれる。それに、世界をち […]
もうずいぶん前のこと、コッヘル(鍋)を忘れた2泊3日旅があった。 大慌てで、旅先の食料品屋でふたつの缶詰を買った。たしか、チリビーンズとフルーツの缶詰だったと思う。 もちろん、それらは初日の食料となったが、その空き […]
アウトドアズマンの必需品といったら、昔は大きなナイフだった。 ナイフこそが、冒険旅の象徴だったのだ。 でも、それは昔の話だ。 いまの時代、ナイフは男らしさの象徴ではない。でっかいボウイナイフを腰につけて歩くなんて […]
それにしても、どうして冒険家と呼ばれる人たちは、あんなに心臓がばくばくするようなことに夢中になるのだろう。命の危険をかえりみず、きびしい岩肌にへばりついたり、困難が待ち受ける高い山を登ったり。 『アドレナリン中毒』といっ […]
「アンダーウェアは、ウールがいちばん」てなことをさぞ知ったふりをして話をしたら、昔の人に笑われる。 当たり前だったのだ。 1960年代や70年代には、「山へ行くならウールを着ろ」と、ごくふつうにいわれたものだった。 「下 […]
雪が積もっているから行けるフィールドがある。 雪が積もっているから見られる景色がある。 夏は、人の背丈よりも高いブッシュだらけの藪山も、あるいは下草が密集していてとても歩きたいと思えないような場所も、一面が雪に覆われてし […]