カテゴリー:キャンピング

ブランケットとお月さん

ブランケットとお月さん

寒い冬こそ外遊びだ、と強がってはみたものの、寒さを強がりだけではカバーできない。 夜ともなれば、その寒さは鋭いナイフのように冷たく研ぎすまされてくる。 しかし、空には明るい月が昇ってきた。 そんな夜を見のがすわけにはいかないじゃないか!

 この季節、日暮れは早い。  日が落ちると、山には静けさとともに、寒さが大波のように押し寄せてくる。そんな夜には、熱々の料理を食べ、さっさとテントへもぐり込み、暖かいダウンの寝袋にくるまれていたいもんだ。  月明かりに照 […]

続きを読む »

ぼくは、帽子とマフラーが好き

ぼくは、帽子とマフラーが好き

夏の凶悪な日光を考えると、帽子の必要性はいうまでもない。 冬の寒さにも、帽子はやさしい。 そして、マフラーもまた旅人に心地よさを与えてくれる道具なのだ。

 山歩きの必需品として、地味だけど必ずや欲しいのは、帽子とマフラーだ。  帽子は、夏の直射日光をさえぎり、寒いときには温かさも与えてくれる。怪我防止にも役立つ。そして、雨のときには雨具のフードの下にかぶることで、視界を広 […]

続きを読む »

ウッド・テーブルの温もり

ウッド・テーブルの温もり

自然素材の道具が好きだ。 化学素材が全盛の時代が来て何年もたつが、まだまだ、自然素材の道具もがんばっているのだ。 そしてそれらは、けっして過去の遺産ではない。 いまの時代にこそ重要な道具だと思うんだけどな。

 自然素材の道具。これらはけっして過去の道具ではない。  たとえば、フライフィッシング用のバンブーロッド。  簡単にいってしまえば、竹竿だ。が、この簡素で優雅な竹竿を手に渓流へ立つと、風景が違って見えてくる。というか、カ […]

続きを読む »

アロマな虫除けオイルを作ってみた

アロマな虫除けオイルを作ってみた

夏がやってきた。これからの2か月は、まっ黒に日焼けして遊びほうける季節だ。 と同時に、露出した肌に虫が集まる季節でもある。 そこで、虫は逃げだし、女の子が寄ってくる(はずの)、天然成分だけのアロマな虫除けオイルを作ってみた。

 匂いは、人を覚醒する。  沈丁花の香りが南の風にまじると春の訪れに心が浮きたつし、金木犀の匂いが漂いはじめると秋の愁いを感じるし。香りによって、いろんな記憶がよみがえる。匂いとは、ほんと不思議なもんだ。  匂いで思い出 […]

続きを読む »

サンダル履いて、自由な暮らし

サンダル履いて、自由な暮らし

気軽で、自由で、平和で、世界をちょっと斜めから眺めているような履き物。 それが、サンダルだ。 街でもキャンプでも、夏でも冬でも、サンダルは必需品なのだ。

 地球上でいちばん好きなものはなにか、と考えたら、ぼくの場合はサンダルかもしれない。  サンダルの快適さ、気軽さ、自由さ、便利さなどなどを思い浮かべると、「これに並ぶものはない」と自信をもっていいきれる。それに、世界をち […]

続きを読む »

優雅な食事のためには、シンプルなコッヘルを

優雅な食事のためには、シンプルなコッヘルを

料理があまり得意じゃないぼくは、調理器具を多く持たない。 シンプルがいちばん、と思っている。 バックパッキングでの山旅を考えるなら、簡素で美しいコッヘルがほしい。

 もうずいぶん前のこと、コッヘル(鍋)を忘れた2泊3日旅があった。  大慌てで、旅先の食料品屋でふたつの缶詰を買った。たしか、チリビーンズとフルーツの缶詰だったと思う。  もちろん、それらは初日の食料となったが、その空き […]

続きを読む »

小さなナイフをひとつ持ち歩こう

小さなナイフをひとつ持ち歩こう

いまの時代、ナイフを使う場面がない。 都会での話ではない。野外でも、圧倒的に少なくなったのだ。 だからといって必要ない、というわけではないのだ。

 アウトドアズマンの必需品といったら、昔は大きなナイフだった。  ナイフこそが、冒険旅の象徴だったのだ。  でも、それは昔の話だ。  いまの時代、ナイフは男らしさの象徴ではない。でっかいボウイナイフを腰につけて歩くなんて […]

続きを読む »

風景に溶けこんだ「家」で眠りたい

風景に溶けこんだ「家」で眠りたい

その日かぎりの「わが家」なんだから、テントまわりはとことんこだわろう。 「風景との調和」、「自然との融合」。 それらをテーマに、キャンプサイトを演出してみたい。

 キャンプには、大きくふたつのスタイルがある。  ひとつは、「もっともっと先へ進みたいから、キャンプ泊を繰りかえしながら荒野を旅する。ここより先へ進むためにテント泊をする」というスタイルだ。  もうひとつは、「自然を楽し […]

続きを読む »

「違いのわからない男」が、荒野でコーヒーを飲むほんとうの理由

「違いのわからない男」が、荒野でコーヒーを飲むほんとうの理由

さまざまな場所でコーヒーを飲んできた。 コーヒーがうまい飲み物であることは、いまさらいうまでのないことだけだけど、ときには飲み物以上の存在感をみせてくれることがある。 旅の途上、ぼくは何度もコーヒーに救われたのだ。

 コーヒーを淹れるのは、ある種、伝統的な儀式のようなものだ。  袋に入っている豆を覗きこむ。豆の色が脳の味覚を刺激する。かすかな匂いが漂ってくる。  適量をとりだし、こりこりと挽く。ふたたび、匂いが鼻をくすぐる。豆を眺め […]

続きを読む »

サンドのめし

サンドのめし

ホットサンドメーカーは、旅の道具だ。 旅の途上で、転がる石のようなホットサンドが作れればいいな、といつも思っている。

今日の朝ご飯は、ホットサンドメーカーで作ったどかんとトマトが入ったオムレツと、オーブントースターで軽く焼いたフランスパンだった。 オムレツといったって、ホットサンドメーカーでありあわせの野菜や肉を炒め、そこに玉子を落とし […]

続きを読む »