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「ゆっくり歩めば、遠くまで」とうたいながら、目の前にどこまでも続く長い長い道をひとりで歩いている。 「なにも考えるな」とつぶやいても、頭の中をいろんな思いが交錯する。都会でのいろんなことを忘れたいがために、ここまでやって […]
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暑い夏がやってきた。 太平洋高気圧は今年も、目いっぱい自己主張をしている。 「みんなも、もっとわがままに生きろよ!」というかのように。 それに呼応して、早朝から蝉が鳴く。 日本の夏だ。 ちょっとばかりがまんができなくなっ […]
15年ほど前のこと、ブラジルを旅したことがある(いま調べてみたら、2002年のことだった)。 3週間ほどのブラジル旅は刺激的なことばかりで、毎日「そんなんありか!?」と、あきれたり、びっくりしたり。そのひとつずつをこ […]
野外では、地面に「じかに」座るのが好きだ。 大地に直接、いやもっと大げさにいえば地球の上にそのまま座りたいのだ。いつもそうしたい、とぼくは思っている。 と、書き出してみたものの、ここで大いに困ってしまった。 今日 […]
早朝の空気に背筋が伸びる。芦ノ湖の水は手が切れてしまったんじゃないか、というほど冷たい。 4月になったとはいえ、湖畔の春は遠い。なんたって、今朝のキャンプサイトではなにもかもが凍っていたのだから。 湖へ踏み込むと、ウェー […]
ワイルドワン・スタッフには、釣り名人が多い。 そういえば、各店の釣り部門も充実している。釣り好き、釣り名人のスタッフが、せっせと釣りへかよい、その経験を活かし売り場を作りあげているのだろう。 そんな釣り好きスタッフ […]
今日は、ぼくのカヌーの師匠の話をしよう。 カナダのカヌーイストであり絵描きであり映像作家であり、そしてなによりもナチュラリスト(自然人)であった、ビル・メイスン(Bill Mason)だ。 (賢明な読者諸氏はすでに気 […]
突然思い出したが、ぼくは「ホットサンド研究家」を名乗っているのだ。 なんのことはない、「ホットサンド 54のレシピと物語」(実業之日本社)という本も書いた。しかも、好評!(これには書いた本人がいちばん驚いている) […]
焚き火をするために出かける、という週末があってもいい。 そもそもぼくは、「ほんとうに大事な話は、火の前でする」と決めている。だから、重要な打ち合わせは、焚き火を前におこなうのである。 すぐに眠くなる会議も、焚き火の前でや […]
焚き火も同じだけど、ろうそくやオイルランプの小さな炎は、ほんと心が落ちつく。 明るくないところがいい。まぶしくないところがいいのだ。 それになにより、そよ風に動揺するがごとく、弱々しく揺れるのがいい。 まるで、こ […]