子どもの頃(もう60年も前の話)、わが家では、火鉢や七輪が当たり前のように調理の一部を担っていた。
なので、焼き物の火は「炭火が一番」という認識が、僕のあまり大きくない脳みそのほとんどを占領している。
肉を焼くなら炭以外は考えられない。
というわけで、炭と大量の肉とともに、とある場所で一日を過ごすことにした。
持ち出したのは、SOTOのデュアルグリル。
このグリルに、今回は「ヒマラヤ岩塩プレート」と「富士山溶岩プレート」をのせ、直火も含め、とことん肉を食うぞという魂胆である。
炭は、紀州備長炭。
「ヒマラヤ岩塩 & 富士山溶岩 with 紀州備長炭」の焼肉三昧である。
さっそく、カルビやハラミやそれにイチボなどなどを、岩塩プレートにのせて焼く。
と、ほんのり甘みのあるまろやかな塩加減の肉が焼き上がる。
これはビールがすすむ。
余分な脂分を岩塩プレートが吸収してくれてそうで、いくらでも食べられる。
岩塩プレートは、「遠赤外線効果で食材自身のもつ旨みが引き出される」との売り文句もあるけど、遠赤外線効果がわかるほどの舌を持ち合わせていない。残念ながら。
続いて、溶岩プレートだ。
これで焼いた肉は、好きな味付けで頬張る。
塩胡椒はもちろん、最近に気に入っている「トリュフ醤油」もいい感じだ。
溶岩プレートも岩塩同様で、肉の余分な脂分を吸収してくれる。
ワインがすすむ。
遠赤外線効果のほどは、やっぱりわからなかったな。
そして、炭の直火でも焼く。
「違いのわからない男」でもはっきりとわかったのは、どれもが「うまい!」ということだ。
ビールもワインも、底をついた。
当初、タイトルを「ヒマラヤ岩塩 vs 富士山溶岩 vs 紀州備長炭」にしようかと思った。が、「違いがわからない男」が評価するなんておこがましすぎるよな、と考え直した。
それに、岩塩も溶岩も炭も、世界一の山も日本一の山も紀州も、戦う必要はない。
仲よく手を取りあって、とまでは言わないが、いがみあうことはない。
炭火と岩塩と溶岩を満喫したいま、次は、岩塩浴と溶岩浴とサウナ(フィンランド式)の風呂三昧フェスタだな。などと妄想中。
だれか、つきあってくれないか。
長湯は苦手で、すぐにのぼせるけど、、、、