昨秋、僕とテンマクとのコラボレーションで、発売した旅するジャケット『Ramblin’ Jack Jacket(ランブリンジャック・ジャケット)』。
これは、柿渋染めのフィールドコートだ。生地は、厚手のコットン。染めは、天然柿渋を使っての手作業。Made in Japanのわが自信作でもある。
*『ランブリンジャック・ジャケット』については、昨秋更新のこちらのふたつのページを!
★~ Ramblin’ Jack Jacket ~ 転がり続けるためのジャケットができあがった
★「手仕事日本」と呼びたくなる柿渋染め体験
このジャケットの内側に、じつは、謎のボタンホールをつけておいた(全部で11箇所)。
実物を目にしたら、すぐにピンとくるだろうけど、これらはライナー(着脱式裏地)を取りつけるためのボタンホールだ。
が、専用ライナーは発売されていない。
では、どうするか?
そうなのだ。自分で作るのだ。
で、作ってみようと思ったのだが、気に入った生地がなかなか見つからない。
東京は日暮里の繊維街を、いったい何往復したことか。
この『ランブリンジャック・ジャケット』を企画したときから、僕の頭の中には、バージンウールの厚手の着脱式ライナーが欲しい、という発想があった。
イメージとしては、ペンドルトンのブランケットのような生地だ。
そこで、はたと気がついた。そうか。ペンドルトンのブランケットを使って作ればいいではないか、と。
さっそく、ご近所のワイルドワンで物色。
小さめのブランケットのムチャチョブランケットなら、サイズがぴったり。
そこで、チーフジョセフ柄のムチャチョブランケットを買うことにした。
ちょっとばかり高価なライナーだ。
しかし、一生使うんだから、ほんとうに欲しいもので作りたい。
さらには、「どうせだから」とライナーだけでも着られるように作ってみた(貧乏性で、すいません)。
ジャケットとの着脱用の11個のボタンとは別に、3箇所にボタンとボタンホールをつけたのだ。さらに、縁取りのパイピングも装着。
ライナーを単体で着ると、鬼太郎のちゃんちゃんこみたいだけど、これはこれで味がある(と思っているのは、わたくしだけか……)。
このライナー、けっして「ペンドルトンとのコラボレーション」ではない。
僕が勝手に作った『ランブリンジャック・ジャケット』の専用ライナーである(バージンウール鬼太郎ちゃんちゃんこ兼用でもあるが……)。
というわけで、『ランブリンジャック・ジャケット』を持っている人は(持っていない人は、まずワイルドワンへ走って、『ランブリンジャック・ジャケット』を買って)、お気に入りの生地で、専用ライナーを作ってください。