きみは、サンダルをなんて呼ぶ?
そのまま「サンダル」とか、「ビーチサンダル」。
「ビーサン」と呼ぶ人もいる。
あるいは、「草履(ぞうり)」。
はたまた、「ゴム草履」とか、「海草履」。
沖縄では、「島草履」というのが一般的だった。
ぼくは、「ゴム草履」という呼び名がいちばんぴったりくる。子どものころからそう呼んでいたからだろう。
それはともかく、……。
ぼくが地球上でいちばん好きなものは、「サンダル」なのである。ずっと前にもここに書いたけど。
☆その記事は、こちら。
『サンダル履いて、自由な暮らし』(2014.6.25)。
この自由な履物に不満があるとすれば、長く歩くと疲れる、ということぐらいだ。
そこでぼくはある日、手持ちのゴム草履に『スーパーフィート』のインソールを組み合わせてみた。両面テープで、貼りつけたのだ。
靴を履くとき、ぼくはスーパーフィートを必ず入れている。トレッキングシューズやテレマークブーツにはもちろん、町へ出るときの靴にも。さらには、サッカーのスパイクやテニスシューズにまで入れている。
このインソールを入れると、草履でも歩くのが楽になるのでは、と思ったのだ。
ゴム草履+スーパーフィート。このアイデアは、大当たりだった。草履で歩くのが楽しくなってくるほどに。
が、……。
両面テープ、というところに無理がある。歩いていると、草履とスーパーフィートがずれてくる。強力な接着剤を使えばなんとかなるかもしれないが、そうすると取り外しがきかない。
こうなると分厚いゴムをスーパーフィートの形状に削って、オリジナル草履を作るしかないかな、などと思っていたのだ。

スーパーフィートのOUTSIDE Men’s Bison(アウトサイド・メンズ・バイソン)。
このゴム草履(サンダルと言わず、あえてゴム草履と呼ぶけど)は、底が「スーパーフィート・インソール」同様の形状をしているので、歩きやすい。
と、……。
なんのことはない。スーパーフィートが草履を作っているではないか(数年前から出ていたらしいけど、知らなかった)。
というわけで、いうまでもなくスーパーフィート草履で過ごしている今夏である。
とはいえ、最近ではストラッピング・システムのサンダル(これらは「草履」ではない)が、圧倒的主流である。
ぼくもSUPやカヤックのときには、ストラップつきサンダルを履いている。
便利なのは認めるけど、でも、サンダルにいろいろつけたすと、それは「草履」ではなくなってしまうのだ。
ぼくが草履にいちばん望むところの、「平和さ」とか「ゆるさ」とか「気軽さ」などが失われてしまうからだ。
「無防備すぎる」と、草履をきらう人も多い。
でも、あえてぼくは草履で歩くのだ。
草履を履いてると、「無防備だから、国境に壁を造ってしまえ」などとは思わない。