サンダル履いて、自由な暮らし

サンダル履いて、自由な暮らし

気軽で、自由で、平和で、世界をちょっと斜めから眺めているような履き物。 それが、サンダルだ。 街でもキャンプでも、夏でも冬でも、サンダルは必需品なのだ。

 地球上でいちばん好きなものはなにか、と考えたら、ぼくの場合はサンダルかもしれない。  サンダルの快適さ、気軽 […]

 地球上でいちばん好きなものはなにか、と考えたら、ぼくの場合はサンダルかもしれない。

 サンダルの快適さ、気軽さ、自由さ、便利さなどなどを思い浮かべると、「これに並ぶものはない」と自信をもっていいきれる。それに、世界をちょっと斜めから眺めているような、世の中をちょっと茶化している感じが、好きだ。
 さらには、「これを履いて戦争はできないな」という平和さを併せもっている。
 ぼくとしては、年中履いていたい履き物なのだ。

 思いおこしてみると、子どものころから夏になってビーチサンダル(当時はゴム草履と呼んでいた)を履くのが、楽しみのひとつだった。履き始めは、必ずや指の間に鼻緒ずれができ、痛い思いをしたものだった。それは夏へのスイッチだったのかもしれない。

サンダルにストラッピングシステムを採用したテバ。その後、スポーツサンダルは世界の定番となる。テバのベーシックモデル。このストラッピングシステムが、画期的だった。

サンダルにストラッピングシステムを採用したテバ。その後、スポーツサンダルは世界の定番となる。テバのベーシックモデル。このストラッピングシステムが、画期的だった。

 アウトドアグッズとしてサンダルが認知されるようになったのは、ストラッピングシステムがサンダルに採用されるようになってからだ。サンダルの気軽さを失うことなく、簡単には脱げないサンダルが登場してきたのだ。
 1980年代半ば、テバが最初だったんじゃないかな。
 しかし、当時はサンダルとは思えぬ価格にびっくりした。
 でも、サンダルとは思えぬユーティリティの高さと耐久性にも驚いた。
 また、ソックスを履いたままでもサンダルが履けるので、利用季節が広がった。
 そう。ストラッピングシステムが、サンダルの概念をかえたのだった。

こちらは、テバのリバーガイドモデル(2005年モデル)。滑りにくいソール、足へのフィット感が高いストラップのシステム。このサンダルには、川のプロフェッショナルたちの要望が詰まっている

こちらは、テバのリバーガイドモデル(2005年モデル)。滑りにくいソール、足へのフィット感が高いストラップのシステム。このサンダルには、川のプロフェッショナルたちの要望が詰まっている

 キーンは、サンダルをさらに進化させた。
 機能性はシューズ。自由さはサンダル。キーンのニューポートは、ハイブリッド・サンダルとして、活躍の場をより広げた。
 ローカットのトレッキングシューズと考えても、なんの遜色もない。水遊びから山歩きまで、これ一足でまかなえるというのはありがたい。
 山道でも滑りにくく、低山ハイクならこれでじゅうぶんだ。
 カジュアルな服装がOKの会社なら、職場でも使えるんじゃないかな。

キーンのニューポートは、限りなくシューズに近い。ハイブリッドサンダルである。使い途も幅広い。年中活躍の一足である。この『NEWPORT H2』は、『WILD-1』30周年記念モデル。 5月の青森自転車キャンプ旅(3泊4日)でも、ニューポートはがんばってくれた。

キーンのニューポートは、限りなくシューズに近い。ハイブリッドサンダルである。使い途も幅広い。年中活躍の一足である。この『NEWPORT H2』は、『WILD-1』30周年記念モデル。
5月の青森自転車キャンプ旅(3泊4日)でも、ニューポートはがんばってくれた。

 でも、ぼくがいちばん好きなのは、やっぱりふつうの、いわゆるビーチサンダルである。
 これこそが、レイドバックな履き物ナンバーワンである。これほどくつろいだ道具をぼくはほかに知らない。
 街ではもちろん、 山への行き帰り、休憩時、キャンプサイトで。バックパックの横のポケットには、いつもサンダルを押しこんでいく。
 ぼくが愛用しているのは、ブルーダイヤ。
 世界で一番最初に作られたビーチサンダルだ、という。イタリア人のアイデアで、日本で作られた。しかもこのサンダルに脚光が集まったのはハワイで、という華やかな(?)経歴をもつ。
 へたればへたるほど、そのよれ具合に愛着と悲哀を感じるサンダルである。耐久性も高い。

蒸れることと、群れることが大きらいなぼくは、一年中、これを履いていたい。わがオフィシャルシューズのビーチサンダル。

蒸れることと、群れることが大きらいなぼくは、一年中、これを履いていたい。わがオフィシャルシューズのビーチサンダル。

 サンダルはいつの間にか夏のアイテムじゃなくなった。ただし、夏以外の季節に履いていると、まだまだ世間からは変な目で見られることも多い。
 また、満員電車にビーチサンダルで乗りこむと、スーツ姿のサラリーマンたちは、「なんだこの男は?」てな顔をしている。
 そういう意味でも、サンダルは自由な暮らしのアイコンでもある。
 というわけで、無人島へ持っていくものをひとつだけ選べといわれたら、やっぱりサンダルだな。