青森県夏泊半島の秋

青森県夏泊半島の秋

日本には、まだまだ素敵な場所がある。 夏に知った半島の、秋はどんな様子だろうか。

 青森県の半島といえば、鉞(まさかり)に似た下北半島とその西に位置する津軽半島しか思い浮かばない人が多いと思う […]

 青森県の半島といえば、鉞(まさかり)に似た下北半島とその西に位置する津軽半島しか思い浮かばない人が多いと思う。
 僕も、最近まではそうだった。これは、下北半島と津軽半島のその形が、あまりにも強烈な個性をもっているからしょうがないのである。
 ところが、青森県の県旗や県章を見ると下北半島と津軽半島に囲まれた陸奥湾のまん中に、富士山のように描かれた半島がある。
 ここが、夏泊半島なのだ。
(もっとも、県旗や県章なんて、県人でもほとんど見ることないけどね)

青森県の県旗。このまん中の半島が、夏泊半島である。

青森県の県旗。このまん中の半島が、夏泊半島である。

 今年の夏、この半島へ二度も遊びに行ってきた。
 一度は、SUP(スタンドアップパドル)に。もう一度は、シーカヤッキングに。
 そうなのだ。夏泊半島の海を遊び倒してきたのだ。

津軽半島と下北半島に囲まれた陸奥湾は、波の静かな日が多い。イルカが多い海域でもある。

津軽半島と下北半島に囲まれた陸奥湾は、波の静かな日が多い。イルカが多い海域でもある。


変化に富んだ海岸線は、洞窟や断崖絶壁などが続き飽きさせない。

変化に富んだ海岸線は、洞窟や断崖絶壁などが続き飽きさせない。

 地元の人に夏泊半島というと、まず「ホタテ!」という言葉が返ってくる。
 それほどまでにホタテで有名な海である。
 夏泊半島を有する平内町は、育成ホタテの水揚げが日本一だという。町の人口は、約1万2千人。その約1割が、ホタテの漁師だ。
 ホタテは、町の重要な資源である。
 そして、そのホタテが育つ豊饒な海こそが、夏泊半島のもっとも重要な資源なのである。
 陸奥湾には、八甲田山に積もった大量の雪が溶けて流れ込む。その雪解け水に栄養塩がたっぷり含まれていてホタテがすくすくと育つ。だから、おいしいホタテが育つそうだ。
 そういえば、鳥海山の雪解け水が流れ込む海域の岩ガキはうまい、と秋田県や山形県で聞いたことがある。
 その海で遊ばない手はない。

夏泊半島は、ツバキの北限自生地でもあり、約1万本ものヤマツバキが自生している。また、白鳥の渡来地としても有名だ。

夏泊半島は、ツバキの北限自生地でもあり、約1万本ものヤマツバキが自生している。また、白鳥の渡来地としても有名だ。


小さな島も多い。そんなひとつに上陸して日がな一日を過ごすというのも、シーカヤックやSUPならでは。

小さな島も多い。そんなひとつに上陸して日がな一日を過ごすというのも、シーカヤックやSUPならでは。

 海岸線は変化に富んでいる。断崖や波で浸食された洞窟も多い。小さな無人島もいくつかある。
 SUPとシーカヤックでそれらをひとつずつ舐めるようにめぐるのだ。
 ところが、SUPに立ち上がり海を覗きこむと、口の中に昼に食べたホタテの味がよみがえってくる。
 シーカヤックをひと漕ぎするたび、焼いたホタテの香ばしさを思いだす。
 こんなに美しい海岸にいるのに、食い物のことが頭を支配してしまうのだ。
 なんとも人間は浅はかな生き物である(あれ。おれだけか?)。

うしろに見えるのは夜越山。冬はスキー場で、夏はキャンプ場などでにぎわう。ここに石窯とカフェを作れないか、と地元の人たちと策略中。

うしろに見えるのは夜越山。冬はスキー場で、夏はキャンプ場などでにぎわう。ここに石窯とカフェを作れないか、と地元の人たちと策略中。

 そんな夏泊半島を舞台に、10月9日(日)は『夏泊半島ブルーロードライド2016』がおこなわれる。
 自転車やジョギング、ウォーキングで、半島を感じる秋の一日だ。
 ゲストには、キキもくる。
 僕も遊びに行く予定だ。
 夏泊半島の秋を知るために、そしてもちろん、またまたホタテを頬張りに!

この秋で3回目を迎える『夏泊半島ブルーロードライド』。暇な人も忙しい人も、10月9日(日)は夏泊半島へ!

この秋で3回目を迎える『夏泊半島ブルーロードライド』。暇な人も忙しい人も、10月9日(日)は夏泊半島へ!