今年の夏も暑かった。ほんとに。
「日本もいよいよ亜熱帯の国だな」と思わせる夏だったな。
が、そんな過酷(ちょっと大げさか)な日々も終わり、食い倒れの秋がやってきたのだ。
この季節は、外でご飯を食べたい。
そこで、ルノー・カングーとムササビウイング・グランデの組み合わせで、カフェをはじめることにした。
「カフェをはじめる」とはいっても、決まった場所はない。営業日時も自由気まま。実体はあるけど、はっきり見えない。
転がる石のごとくさまよう、ローリングカフェ『満月ムササビ食堂』である。
秋晴れの某日、某所。
川沿いの広場にカングーを停め、ムササビウイング・グランデを設営。木の椅子とテーブルを並べたら、準備完了。
まったり空間が、できあがる。
こんな空気感のもとで過ごしたいがため、僕はムササビウイング・グランデをデザインしたのだ。
本日は、深煎りのハンドドリップ・コーヒーをメインに、以下のメニュー。
「朝寝したくなる、ママレードとクリームチーズのサンドウィッチほか」
「朝酒には、スパークリングワインの『クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブリュット』」
「朝湯のおともに、アウグスビールIPA」
そして、焚き火スキレット料理「人生を素敵に踏みはずすオリジナル・ナチョス」
こんな感じだな。
さすがに、告知もなしにオープンしたから、お客さんはたったひとりだったけど。
が、それもいいではないか。
秋晴れの一日を、風に吹かれて過ごせたのだから。
冬になったら、薪ストーブを準備するから『満月ムササビ食堂』で、くつろいでいってくださいな。