長野修平さんと『テンマク・フェス』で!

長野修平さんと『テンマク・フェス』で!

『テンマク・フェスティバル』での長野修平さんとの対談は、予定時間を大幅にオーバーして延々と話し込んでしまった。 すべてはここに書ききれない。 ほんの一部を、紹介します!

 まずは、もの作りの話から。 堀田貴之 修平さんが家にコンポストトイレを作ったと聞いたので、ついこの間、トイレ […]

 まずは、もの作りの話から。

堀田貴之 修平さんが家にコンポストトイレを作ったと聞いたので、ついこの間、トイレを借りにいったんです。
長野修平 そう。便所作ったんです。エコトイレです。糞尿を発酵してしまう便所なんです。だから、発酵してくれる人が来てくれるとうれしいんです。堀田さんはアルコール分が多いので、あの後、非常にいい発酵をしてのわが家のまわりの野山が緑になったんです。いま畑には、堀田野菜ができてます(笑)。
堀田貴之 修平さんのいろんな「もの作り」が僕はすごく好きです。じつは、僕もこう見えて手仕事が好きなので、今日はいっしょに話をしたいな、と思ったんです。
ただ、僕が作るのは、好きだからやってるだけで、まったく自分のためだけに作るんです。人にも見せないような、いや見せられないようなものばかりですけど。僕が作るのは。
長野修平 もちろん、僕も好きではじめたんです。でも、男は小心者で、人に評価されないと「これでいいのかな?」と不安になるんですね。だから、人が見て「いいな」とか「欲しいな」と思ってくれ、かつ自分が満足できるものを作りたい、というのを目指してもの作りをやってるんです。
「見た目重視」というと安っぽいけど、見た目重視も大事だと思います。トータルでいいな、というのが大事だと思うんです。見た目もいいし、機能性もある。そういうものを作りたいんです。
僕はクラフト作家という肩書ですけど、作ったものを「売る」のは大きらいです。できるだけ売りたくないんです。いやいや売ってるんです。それよりも、「欲しい人」より「作りたい人」を増やしていきたいんです。

堀田貴之 僕は手作りという行為に「文化」を感じるんです。道具は「文明」です。でも、道具を使うこととか、作るという行為からは「文化」が生まれる、と思ってるんです。だから、修平さんは「文化」の人だな、と。ほめてもしょうがないけどね。
長野修平 道具は使わないと意味ないですからね。
僕は、もの作りを後世に伝えていきたいんです。
長野修平 ものを作るのは、いちばんは自分が作りたいから。それと、たとえば僕が明日、そこらへんで「ぽてっ」と転んで死んでしまっても、僕が作ったものは残るじゃないですか。そうすると「もの」は、「だれか」にいろんなことを伝えてくれると思うんです。引き継いでくれる人がいたら「もの」はパワーになるし「生きる力」にもなるはずです。何世代にわたって引き継いでくれるかもしれないですからね。
堀田貴之 僕は、別に後世に伝えたくないな。死んだら、僕のことはさっさと忘れて欲しいな。
長野修平 そんなにひどい生き方をしてきたんですか?(笑)

 最後は旅の話で。

長野修平 僕は20代のころヨーロッパを2か月ぐらいうろうろしたことがあるんです。電車の駅で寝ながら。最近は、あまり出かけなくなったけど。
ところで、堀田さんはどうして旅を続けてるんですか?
堀田貴之 旅は自分を違う位置へ連れていってくれる、と思うんです。物理的な場所のことじゃないです。
旅から帰ってきた僕は、旅へ出る前の自分とは違う、ということを感じることができるんです。
「バージョンアップした自分がいる」。それが旅を続ける原動力になってるかな。自分自身をバージョンアップしたい、ということが。
修平さんは、ものをひとつ作るごとにバージョンアップしてるだろうな。と、思います。だから同じ「匂い」を感じるんです。
長野修平 そういわれると、もの作りは「旅」のような気がしますね。僕も、なにかひとつ作るたびにバージョンアップしてます。
そのときそのときに応じて、臨機応変に対応していくことが大事だと思います。旅と同じですね。はじめからすべてを決めるんじゃなく、僕のもの作りはいつもそうです。

堀田貴之 というわけで、みんなも、引き続き「いい旅を!」してください。

 「亀の甲より年の劫」というわけで、イベントのトリは長野修平×堀田貴之。


「亀の甲より年の劫」というわけで、イベントのトリは長野修平×堀田貴之。


最後には、テンマクとのコラボレーターが全員集合。

最後には、テンマクとのコラボレーターが全員集合。