カテゴリー:トレッキング

暖衣飽食の日々から逃れて

暖衣飽食の日々から逃れて

いくら歩いても、人は煩悩を捨てることができない。 北アルプス縦走ひとり旅は、またまたそんなことを教えてくれたのだった。

「ゆっくり歩めば、遠くまで」とうたいながら、目の前にどこまでも続く長い長い道をひとりで歩いている。 「なにも考えるな」とつぶやいても、頭の中をいろんな思いが交錯する。都会でのいろんなことを忘れたいがために、ここまでやって […]

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夏の北アルプスには、なにがある?

夏の北アルプスには、なにがある?

今日まで、装備選びで頭を悩ませた日々だった。 「なにを持っていくかではなく、なにを持っていかないか」 ようやくパッキングが終わったいま、出かけるときがやってきたのだ。

暑い夏がやってきた。 太平洋高気圧は今年も、目いっぱい自己主張をしている。 「みんなも、もっとわがままに生きろよ!」というかのように。 それに呼応して、早朝から蝉が鳴く。 日本の夏だ。 ちょっとばかりがまんができなくなっ […]

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ぼくが山でアロハを着るほんとうの理由

ぼくが山でアロハを着るほんとうの理由

ちょっとばかりしんどい山旅では、ウェアや道具選択はどうしても機能優先となる。 それでも、小さな抵抗を試みる。 旅を、より豊かなものとするために!

 山でも町でも、海でも川でも、「好きなものを着ればいい」とぼくはつねづね思っている。  自分がいちばん好きなウェアに身を包んで遊べばいい、と。  アウトドア・ウェアは、化学繊維が全盛だ。  なんたって機能的である。汗をか […]

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両手を自由にして、出かけてみると

両手を自由にして、出かけてみると

しっかり者のバックパックと、頑強なブーツを手に入れたなら、世の中とは逆方向へ向かうトレイルを歩いていこう。 長い長い旅へ出ようじゃないか!

 大きなバックパックにテントやストーブ、食料などなどを詰めて山へと続くトレイルをひとり歩くと、圧倒的な自由さが広がっていく。緊張感と解放感。  このトレイルは、世の中の流行とは逆方向へと続いている。そう信じることができる […]

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ウラヤマで革命家を気取る

ウラヤマで革命家を気取る

ウラヤマもまた、ブルース(憂鬱)を抱えている。 都会に近い分だけ、人間同様、しんどいのかもしれないな。 でも、ウラヤマには宝物がいっぱい埋まっているのだ。

立春はとっくに過ぎ去ったのに、寒い日々がつづいている。 とはいえ、西高東低の冬型気圧配置がばっちり決まると、東京は晴天となる。 みごとなまでに透きとおった冬の青空を見上げると、炬燵にもぐりこみ「コタツムリ」と化して一日を […]

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冬の夜遊び~ウラヤマを舞うムササビを探しに

冬の夜遊び~ウラヤマを舞うムササビを探しに

天気のいい夜には、温かい飲み物を持って暖かいウェアに身を包んで、ウラヤマへ出かけていこう。 そして、上を向いて歩くのだ。 木々の葉が落ちてしまう冬の森は見通しがいいから、夜を遊ぶムササビに逢うことができるぞ!

ぼくは、ムササビに生まれるべきだった。 いや。年頭なのだから今年の抱負として、「これからは、ムササビのように生きる!」と宣言するほうがいいかもしれない。 とはいえ、ぼくがムササビのように生きたいと思ったのは、もう三十年近 […]

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テレマークな暮らし

テレマークな暮らし

バックカントリーへ浸透していくということは、人の道を踏みはずして歩くわけだから、そこにはなにが待ち受けていてもおかしくない。 それは、自分の背丈を知る旅でもある。 文化的ぜいたくにあふれたこの旅の行き先は、世の中とは反対の方向へつづいているのだろう。

またまた12月がやってきた。 できることなら、この冬は(この冬も!)炬燵にもぐりこんで「コタツムリ」と化してミカンでも食べていたいところである。 が、炬燵に入り背中を丸めミカンを食べながらも、ぼくの目はパソコンに映しだし […]

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ブランケットとお月さん

ブランケットとお月さん

寒い冬こそ外遊びだ、と強がってはみたものの、寒さを強がりだけではカバーできない。 夜ともなれば、その寒さは鋭いナイフのように冷たく研ぎすまされてくる。 しかし、空には明るい月が昇ってきた。 そんな夜を見のがすわけにはいかないじゃないか!

 この季節、日暮れは早い。  日が落ちると、山には静けさとともに、寒さが大波のように押し寄せてくる。そんな夜には、熱々の料理を食べ、さっさとテントへもぐり込み、暖かいダウンの寝袋にくるまれていたいもんだ。  月明かりに照 […]

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ぼくは、帽子とマフラーが好き

ぼくは、帽子とマフラーが好き

夏の凶悪な日光を考えると、帽子の必要性はいうまでもない。 冬の寒さにも、帽子はやさしい。 そして、マフラーもまた旅人に心地よさを与えてくれる道具なのだ。

 山歩きの必需品として、地味だけど必ずや欲しいのは、帽子とマフラーだ。  帽子は、夏の直射日光をさえぎり、寒いときには温かさも与えてくれる。怪我防止にも役立つ。そして、雨のときには雨具のフードの下にかぶることで、視界を広 […]

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今日もウォーキング・スタッフに寄りかかって!

今日もウォーキング・スタッフに寄りかかって!

ぼくにとって歩くときの相棒は、まさに「棒」なのだ。 ウォーキング・スタッフ(杖)である。 自作のものから市販のものまで、いろんな杖と旅へ出たのだった。

“ほとんどのウォーカーはウォーキング・スタッフ(杖)の使用など考えてもいないようだが、わたしは背負うべき「家」の土台に杖を加えるのを、いささかもためらわない。バックパックを背負うときは、自動的にウォーキング・スタッフを手 […]

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