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ビールをひとりで静かに飲んでいても、「クール」な感じはあまりしない。 しかし、カクテルとなると、とくにジンとドライベルベットのマティーニをひとりたしなんでいる姿は、これはもう「クール」以外のなにものでもない。 が、外遊び […]
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ひとりで飲む酒、などと書きだすと『演歌』の話でもはじまるのか、と思われてしまいそうだけど、そうじゃない。ひとり旅で飲むお酒の話だ。 ひとりで過ごすキャンプの夜には、小さな焚き火とちょっとばかりのお酒が欲しい(あくまでも「 […]
10年ほど前のこと。僕は長野県の古民家を借りて、ひと冬を過ごしたことがある。それは、鍋倉山近くの雪深い山麓だった。 そして、その古民家には囲炉裏があったのだ。 囲炉裏のある部屋は、まるで映画館だ。 ごろんと横にな […]
知り合いのフランス人が、「日本には安心できるいい車がいっぱいあるのに、どうしてお前はフランスの車に乗っているんだ?」と笑う。 「いや、こんなマットな黄色の車は日本にないから」と、答えておく。 ちなみに、彼はトヨタの車 […]
もし僕がオリジナルグッズを作るなら、『永久保証』にしたいと思っている。 壊れない自信がある、ということではない。修理ができる、ということだ。 手塩にかけて世に送り出した道具なんだから、長く使ってほしい。できることな […]
1991年のこと。 アコースティック・ギター界では圧倒的に有名なメーカーであるアメリカのマーティン社が、『バックパッカー』と名づけたギターを発表した。 この常識を破ったスタイルをもつ小さなギターは、発売当初から旅す […]
古い話になってしまうけど、アラスカのキーナイ半島のトレイルをひとり歩いていたときのこと(もう、25年ほど前のことだ)。 とあるキャンプ指定地に到着してテントを張り、テントからはなれた場所に小さな焚き火を熾し、簡単な食事を […]
子どものころ(「消費税」や「インターネット」という言葉さえなかった昭和のゆったりとした時代のことだ)、西部劇を見て「干し肉」という食べ物があることを知った。見たこともないし、もちろん味の想像もつかなかった。 映画の中 […]
道具というのは不思議なもので、それを使う人間は僕ひとりなのに、知らぬ間に増殖していく。 たとえば、わが部屋の片すみには、パドルが何本も立てかけられているのだ。シングルパドルも、ダブルパドルも。 海外はもちろん、日本 […]
名人の「焚き火」は、ときとして芸術作品である。 薪の置き位置が絶妙で、空気の流れに無理がない。炎が美しいのだ。 酸素量の調節が見事だから、炎が美しいばかりか、むやみに大きくならない。そして、一本の薪が長持ちする。 […]