カテゴリー:キャンピング

焚き火とカクテルの夜があってもいい

焚き火とカクテルの夜があってもいい

「カクテルが似合う男になりたい」 アメリカのハードボイルド小説を読むたび、そんなふうに思っていた。 ときには、カクテルな夜を過ごしてみたいと思うのだが……。

ビールをひとりで静かに飲んでいても、「クール」な感じはあまりしない。 しかし、カクテルとなると、とくにジンとドライベルベットのマティーニをひとりたしなんでいる姿は、これはもう「クール」以外のなにものでもない。 が、外遊び […]

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今夜は演歌で、燗銅壺

今夜は演歌で、燗銅壺

いつもはロックかブルースしか演らないんだけど、たまには演歌な夜もある。 そんな妖しい時間には、こいつを前に「ぬる燗でいっぱい」となるのだ。

ひとりで飲む酒、などと書きだすと『演歌』の話でもはじまるのか、と思われてしまいそうだけど、そうじゃない。ひとり旅で飲むお酒の話だ。 ひとりで過ごすキャンプの夜には、小さな焚き火とちょっとばかりのお酒が欲しい(あくまでも「 […]

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薪ストーブで、おとなの火遊び

薪ストーブで、おとなの火遊び

魔法のランプの精があらわれて「欲しいものをひとつだけ言ってみなさい」と聞かれたなら、僕は「火のある暮らし」と叫ぶだろう。 この春。 いつでもどこでもつきあえる、小さな薪ストーブを手に入れた!

 10年ほど前のこと。僕は長野県の古民家を借りて、ひと冬を過ごしたことがある。それは、鍋倉山近くの雪深い山麓だった。  そして、その古民家には囲炉裏があったのだ。  囲炉裏のある部屋は、まるで映画館だ。  ごろんと横にな […]

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カングーは、僕の隠れ家

カングーは、僕の隠れ家

男には(女にも)、「隠れ家」が必要だ。 それは、「夢を見る場所」でもあるからだ。 じゅうぶんに浮いた暮らしを送ってきたけど、さらなる浮遊を求め、カングーと共謀して「夢」を燃料に転がりつづけるのだ。

 知り合いのフランス人が、「日本には安心できるいい車がいっぱいあるのに、どうしてお前はフランスの車に乗っているんだ?」と笑う。 「いや、こんなマットな黄色の車は日本にないから」と、答えておく。  ちなみに、彼はトヨタの車 […]

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メイド・イン・ジャパンの寝袋

メイド・イン・ジャパンの寝袋

目に見えない部分にこそ信頼のおけるものが欲しい。 いつだって暖かい寝袋にくるまれて、いい夢を見ていたいから。

 もし僕がオリジナルグッズを作るなら、『永久保証』にしたいと思っている。  壊れない自信がある、ということではない。修理ができる、ということだ。  手塩にかけて世に送り出した道具なんだから、長く使ってほしい。できることな […]

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ギターは、旅の精神安定剤

ギターは、旅の精神安定剤

あるときから、楽器を持ち歩くようになった。 旅の装備選択は、出発前の楽しみでもあり苦しみでもある。 装備に少し気を抜くほうが愉快かも、と思うことがある。そんな気の抜けた部分が、精神安定剤になったりするのだから。

 1991年のこと。  アコースティック・ギター界では圧倒的に有名なメーカーであるアメリカのマーティン社が、『バックパッカー』と名づけたギターを発表した。  この常識を破ったスタイルをもつ小さなギターは、発売当初から旅す […]

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『ムササビの夜』でのムササビウイング

『ムササビの夜』でのムササビウイング

秋の恒例イベント『ムササビの夜』を今年も「ワイルドフィールズおじか」で開催できた。 またまた多くの人が集まってくれたのだ。 ムササビウイングを作ってよかったな、と思えるひととき。 みんな、ありがとう。

古い話になってしまうけど、アラスカのキーナイ半島のトレイルをひとり歩いていたときのこと(もう、25年ほど前のことだ)。 とあるキャンプ指定地に到着してテントを張り、テントからはなれた場所に小さな焚き火を熾し、簡単な食事を […]

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秋の外遊びは干し肉で、天高く……

秋の外遊びは干し肉で、天高く……

干し肉へのあこがれが忘れられず、うっかり手を出してしまった。 とはいっても、本格的料理は性格的にぜったい無理なわたくし。 というわけで、手抜き干し肉パーティとなったのだ。

 子どものころ(「消費税」や「インターネット」という言葉さえなかった昭和のゆったりとした時代のことだ)、西部劇を見て「干し肉」という食べ物があることを知った。見たこともないし、もちろん味の想像もつかなかった。  映画の中 […]

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Paddle Your Own Canoe

Paddle Your Own Canoe

思い起こせば、僕はシーカヤッカーを名乗っていたころがあった。 カヌーイストを気取っていたこともあった。 こう見えても、パドルを手にいろんなところを旅してきたのだ。

 道具というのは不思議なもので、それを使う人間は僕ひとりなのに、知らぬ間に増殖していく。  たとえば、わが部屋の片すみには、パドルが何本も立てかけられているのだ。シングルパドルも、ダブルパドルも。  海外はもちろん、日本 […]

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「火遊び」道具!

「火遊び」道具!

この季節になると、各メーカーから来年の新商品がいろいろと発表される。 10年前の新製品も知らない僕が、たまに展示会へいくと、頭の中は「驚き」マークでいっぱいになる。 今回は、そんな展示会で見かけた気になるグッズを!

 名人の「焚き火」は、ときとして芸術作品である。  薪の置き位置が絶妙で、空気の流れに無理がない。炎が美しいのだ。  酸素量の調節が見事だから、炎が美しいばかりか、むやみに大きくならない。そして、一本の薪が長持ちする。 […]

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